図 書 室5
とにかくひつこくアマゾンネブリナ         敷島悦郎 著  
 
サラリーマンの探検記でブラジルアマゾンの最奥地ギニア高原のネブリナ登山の挑戦記録。
 
この手のドキュメントは大変面白い、なぜなら探検を専門としないサラリーマンが行う所が良いブラジルは日本の面積の23倍、ネブ

リナのあるギアナ高原だけでも日本の総面積の1.5倍とのスケールである。アマゾン川源流地の広大な密林地帯を抜けての探検

だが地図は白地図(殆ど何も記入されていない)に近い状態での無謀な旅行記。読むと一緒に旅した気分になれるかも。 ちなみに

本の中で関野吉晴さんとの名前が出てくるが彼は後にTVの特番で5年の歳月をかけてアルゼンチンの最南端から南北アメリカ・ユ

ーラシア・アジア・アフリカまで人力(一切の動力なし)で旅行した人である。(何故かDVD全巻買ってしまいました)
 
私も一度アラスカに行った事があるが広さと言う意味ではデナリ国立公園(マッキンリ-山を有する)なんてアラスカで4番目の広さと

言いながらも九州の面積とほぼ同じと言った感じである。この時はひたすらレンタカーで走ったとの記憶しか残っていない(デナリ公

園内は途中までしか自家用車は入れないので注意)。
 
 
アメリカよ銃を捨てられるか           矢部 武 著 
 
特に感想文を書かなくてもタイトルだけで十分な気がするが、別な視点から感想を述べたい。今この時点で日本が銃社会であったら

どうなっているだろうか? 日本人の精神構造で破壊的な威力を持つ銃がどの様な事に使用されるだろう。1位:強盗・2位:人間関

係によるトラブルによる殺人・3位:自殺・4位:・・・などとなるのだろうか? 人間は有史以来殺戮を繰り返す道具を作って来ている

人間の根底にあるのは破壊か協調なのか、そしてその理由は何なのか考えさせられる。今、日本は幸運にも基本的に銃の無い社

会であるが、あなたがその破壊力を手にしたらどうするだろう。ちなみに前文でアラスカに行ったと書いていましたが、その時日本で

言うホームセンター(ジョイフル見たいな所)に立ち寄って買い物していたらGUNSHOPコーナーがあった。・・・・・眺めていたら店員

からMay I Help you?と聞かれたので私はCredit cards ok?と聞いた、すると店員がショーケースからスミス&ウェッソン社の

38口径の銃を取り出し私に手渡した、ずっしりとした重量感レボルバ-部のつや消し金属光沢、グリップ部のマホガニー調の木目の

美しさに心が引かれた。私は銃を持って構えるふりをした、銃の重さにたがわずそのバランスの良さに軽い驚きを感じた、ついに私

は店員にHow Much・・・・のところで夢から覚めた。
 
 
神智学の真髄                    E・ノーマン・ピアースン 著 
 
超マニア入門編といった本ですが、これを素直に読める様になるとあなたはもう抜けられない?。
 
神智学?聞きなれない言葉ですがそもそもこの創設者は一体だれとの話から致しましょう。
 
この知識の源泉は何世紀にも渡って存在したものであるが西暦3世紀アレグサンドリアの折衷神学派のアモニゥス・サッカスによって

命名され、1831年ロシアのウクライナで生まれたヘレナ・P・ブラヴァツキーという女性が書いたシークレット・ドクトリンによってこの

世に解説されたものです。ところで内容はと言うと東洋の英知と西洋の理論的解釈を融合した霊的・神的アプローチによる人間解明

の書と言ったところでしょうか。この本はオカルティズム満載の驚くべき内容の連続で読む人によってはまったくのナンセンスとの判

断される事が多いと思います。また書かれた時代が古いせいかサイエンスの解説部分が何となく稚拙に感じてしまう所もありますが

それを差し引いても、人間には計り知れない深遠さと、如何に我々は狭小な世界しか見ていないかを知ることができる。
 
ヘレナ・P・ブラヴァツキー「沈黙の声より」
 
『汝、叡智に達せんと欲せば、謙虚たらざるべからず。
 
 汝、叡智を自家薬籠中のものとなし終わらば、尚も謙虚たるべし。
 
 ことごとくの流れと河川との受け容るる大海のごとくあれ。大海の大いなるしじま
 
 は動くことたえて無し、そは河川を感ぜず・・・。
 
 究極の解脱の道は「我」の中にこそあれ』