図 書 室40
神秘な夢の扉                                                                          梓  ちかほ 著
 
 
この本は著者の不思議な体験を基に書かれたもので、ここで書かれた内容はファンタジーや単なる妄想でないと言える。しかし心の準

備の出来ていない人には今までの紹介の本と同等にナンセンスと言われる事は致し方ないかもしれない、勿論反論もする気は無い。
 
何故妄想では無いと言えるのか、その理由はこの作者の事を個人的に知っているからである。知り合った経緯はともかく妄想を語った

りするタイプの人では無いとはっきりと分かるからである。    前置きはこのぐらいにして内容紹介をしたいと思う。
 
彼女の生い立ちから話は始まる、戦後間もない頃彼女は少女時代から人と違った特殊な能力が備わっており一般の人が見えない物

が見えると言う能力であった。
 
しかしこの能力が彼女を苦しめる事と同時に心の助けとなる。今でこそ霊能力が高い人ぐらいで済むがその当時の一般人にとっては

奇異に感じたのである。
 
具体的にそれはどの様な能力なのかと言うと、霊現象を感知するのは勿論の事UFOとの遭遇や宇宙人とのコンタクト、又は高次の存

在とのコンタクト等で現在ではTV番組などでたまに聞く話である。 ただし私にとってこの本の著者と直に話をした上での事なのでリア

ルさが違ってくる。
 
この事は図書室で紹介し又私が体験した死後探索『変性異意識』の領域とのコンタクト能力を、既に子供頃から先天的に且つ強力に

備えているという事である。
 
しかしこの本で本当に重要な事は、その体験談の不思議さとかでは無く彼女がこの人生で出会った人々やコンタクトで得た体験や、そ

の存在が伝えてくる意味がとても大切なものであるという事である そしてそれは普遍的な意味を持つ。
 
ここで印象的な一部分を紹介する 『言葉と書いて『光透波』というのよ。光は、透き通った波のことなの。光は宇宙からやってくる生命

のエネルギーなの・・・中略・・・バイブレーションのような光の海で私たちは暮らしているのよ。』この言葉にあるように、人が何気なく話

す言葉にはエネルギーというものが存在し良い言葉であれば当然良いエネルギーとして作用するものなのである。よって我々は言葉

の持つエネルギーを自覚して話さなければならないのである。
 
この手の本を読んで常々思うのであるが、大いなる存在そのものが我々に伝えようとしている事に大きな慈愛を感じるのである。彼ら

は常に我々に目を覚ましなさいと言っている。 一転この現実世界の中を見ると、例えば人に対し誹謗中傷など茶飯事で、如何に悪い

エネルギーを送り続けているかという事で、そのエネルギーはめぐりめぐって何時かは自分に降りかかる構造となっている。  ここで

改めて人に対し何気なく掛ける言葉も注意が必要となる。  
 
ちなみに本には写真を幾つか載せているが、本に載せている写真以外に幾つかの写真を見せてもらう機会があった。
 
私は少々画像処理関連に詳しいつもりである、その点を留意して見た結果として本物であろうと思われる。

この方の著者名前はペンネームである。