SQ魂の知能指数               ダナー・ゾーハ&イアンーマーシャル 著  

MITで物理学と哲学を学びさらにハーバード大で哲学と宗教学を学んだ変り種著者の本、IQは知能指数EQは心の知能指数(感

情指数)ここまではわりとポピュラーである、しかしSQ魂の知能指数とは尋常ではない。これから世界はこのSQが重要なカギとな

る。もっと深い意味でとらえると最終的には心の問題で愛(慈悲心)に行き着く。
 
この本は決して宗教本ではないが考えはその道に通じるものがある。
 
 
 
黎明   上・下                 葦原瑞穂(匿名)  著
 
これまたかなりなマニア本と言ったところでしょう。
 
内容は普遍意識の目覚めと言ったテーマで、読み始めていくとこの手の話が好きな人にはたまらない内容でユーモアも交えた話の

流れと作者の知識の豊富さに驚かされる。オカルト的話から有史以前の人類の軌跡、果ては魂・神の領域までも話が発展してゆく

へたなSF小説なんか目じゃない、この作者も書いている通り一昔前ならこの手の話は一般大衆には見向きもされなかっただろう

がいまは世界が変わりつつあると。これもかなりの力作で厚い本。
 
 
独裁者の言い分                 R・オリッオ  著
 
ジャーナリストが書いた本で7人の独裁者について書いている、アミン・ボッカサ・ヤルゼルスキetc内容は本人のインタビューも含

めなかなか興味深い。読んでいて気がついたのだが独裁者と言われる人はあくまで自分の行為は正しいと思っている事、つねに

疑い深く、さらに嫉妬深い、なにより自己の痛みには異常に敏感だが他人の痛みにはこれまた異常に鈍感と言った共通点がある

時に特定な人のみ異常な優しさを見せたりする。
 
しかしこの様な独裁者を生み育てる条件が現実に数多くあると言う恐ろしさ。
 
恐怖が作った世界で金縛り状態の人々(さしあたり近郊の北朝鮮はまさにそうでしょう)
 
その独裁者とて従う人々がいて初めて恐怖を作り出す事が出来るのであって、恐怖で操った人々の100人いや100万人からあん

たが正しいと、おだてられたらどんな悪事でも正しい事やってると思うでしょう。
 
これを読んでいる虫も殺さぬ顔をした、あなた・あなたの心の中にもヒトラーが存在しているのだと自覚する事が重要なのである。
 
 
北極海へ                       野田知佑 著
 
私がカヌーを始めるきっかけとなった本で作者がカナダのマッケンジー川を約3000kmの単独川くだりを行った記録である、作者

の表現力が上手いためか雄大な自然と透明な孤独感とヒリヒリするような寂寥感がたまらなく引き付けられる。
 
規模ははるかに小さいが私も東北岩手県の北上川を盛岡から平泉まで3日かけて単独で川くだりを行った。もし私が会社員という

枠に囚われていなかったらカナダか又は2度ほど訪問したニュジーランドを3ケ月ぐらいかけて川くだりに行っていただろう。
 
カヌーと言えば東京(正確には埼玉)にいた頃よく奥利根湖に出かけてまったく人気のない奥地まで漕いで行って一人でキャンプし

た。その時のしびれる様ななんとも言いがたい孤独感が思い出される。私は大きな危険が伴うがアウトドア-は単独が好きである、

時々ふとここで遭難したら発見されないかも知れない、なんて何回も頭をよぎった事があった。
図 書 室3