図 書 室22
フラワー・オブ・ライフ  (1巻・2巻)                ドランヴァロ・メルギゼデク 
 
 
またまた久ぶりの紹介である。読書はマイペースであるがしかし紹介するには躊躇してしまう様な本が増えてきておりこの本もどうす

べきかと思ったが、どうせ限られた人しか見ていないはずなので勝手に紹介する事とする。 但しこの本を読んで理解となるとそう簡

単にはいかないかも知れませんし、私は常識人と自負している方にはただただナンセンスとの言葉で終わってしまう可能性も大きいと

思われる。
 
では本の内容を紹介致します、前半は古代エジプトからアトランティスに遡って更には人類創生の歴史に到るまでの話と、神聖幾何

学と言われる幾何模様が生命と宇宙の関係を説明しうる物である事、そしてこの本のタイトルであるフラワー・オブ・ライフはその全て

を総表した幾何であると言うのもである。エジプト文明でピラッミドやその他の神殿に残されたキエログリフや幾何模様には隠された意

味がある事、その古代の叡智は全ての構造物と原子・分子そして生命現象までを含め型と構造で表現出来るとしている。その型と構

造とはトーラス体、エッグ・オブ・ライフ、フルーツ・オブ・ライフと続き根源的な型であるメタトロン立方体へと展開される、更にその形状

に内在されるプラトン立方体へと展開して行き更に人間のエネルギーフィールドを表すスター・テトラヒドロンすなわち星型二重四面体

と繋がってくる。
 
ここで興味深いのはこの星型二重四面体をレオナルドダビンチが描いた人体図に表現されており、明らかにレオナルドダビンチは人

間を形態学・解剖学的に見るだけで無く神聖幾何学と人間に内在されているエネルギーフィールドを研究していた事になる。(フリーメ

ーソンが関係してくる)おそらくここまでの解説でこの文章を読んでいる方には一体何のことやらさっぱり分らんとお思いであろうが、そ

んな事はお構い無しに進んで行く。
 
ファイ比率(無限黄金比)と螺旋形状そして生命の関係、建築学や生物形態学を学んでいる方でしたらご存知かも知れないが人体や

動植物と日本の古代建築である京都にある薬師寺の塔や5重の塔等はこのファイ比率になっている。 そして本の後半に入ってきて

人間のエネルーギフィ-ルドのマカバに付いての解説と実践に付いて書かれている、そして最後に全ての進むべき方向はやはり愛と

調和となる、ありとあらゆる事象に対して共通の根源で未来でもある。
 
大まかな内容解説であるが、私は古代の叡智は我々の計り知れないソースから来ている事は間違い無いだろうと思えるし、むしろそ

う考える方が自然である。
 
もしこの本を読む機会が貴方にあったなら、この本は一般的な世界観や情報からかけ離れている事に驚きを感じるであろうし。今まで

も何度か話して来た事ではあるが我々はあまりに知らなさ過ぎである。勿論盲目的に信じたりするのは自己の頭で考えていない事の

証明となるがしかし、いま我々に課せられているのは例え突拍子の無いと思われる事でも素直に聞いて見るとの姿勢は身に付けるべ

きであろう。これから世界に起こりうる未知なる可能性に対し開かれた心でいるべきである、貴方が突然100年前にタイムスリップして

何も証明する資料や物が無い状態で今の世界を100年前の人にどう説明するだろうか。         今と言う時は100年前より加

速されている。
 
 
 
SYNC                           ステーヴン・ストロガッツ 著
 
 
無数のホタルが完璧にシンクロして光る情景は感動的であるとのイントロから入る、この著者はコーネル大学応用数学科の教授でこ

の本も数式無しに自然現象界で起きる同期現象に付いてユーモアを散りばめ解説している。冒頭にあるホタルはまさに同期を説明す

るにはもってこいの例だが、この現象は人間は勿論、生物、無生物、果てはエネルギーまでもが同期するのである。今述べた様に宇

宙の森羅万象ありとあらゆる現象に関係するものでランダムであったものが何時の間にか同期し始め周波数をもった動きを見せる。

ここでやはり注目するべき対象はやはり人間であろう我々心の動きにすら同期現象がある、特に近しい間柄に於いてはなおさらであ

る。
 
またSYNCには調和や同調と言った意味合いもあり、この我々の属する宇宙は意識的・無意識に関わらずSYNCが好きなのであろう

し、ましてその中に存在する生命も例外では無いはず。私見であるが全ての物が波動であると考えるなら説明しやすい現象と言えなく

も無い(事はそう単純で無いだろうが)何故なら波動はその周波数に応じて同期するもので特に光や音などは最も分り易い例と判断さ

れる。我々はこの自然界や社会、果ては宇宙の動きに於いて同期現象をより深く理解する事により新たな視点を得る事が出来るの

かも知れない。