図 書 室1

気が付いてみるといつのまにか我が家には本が約700~800冊、実家に置いてきた本を含めると1500冊以上になります。
 
せっかくホームページを開いたのだから今まで読んだ本の感想でも紹介しようと思います。その中から私が面白く感じたもの、

は大きな影響を受けた本を選びました。内容的に偏りが大きい事を了解の上お読み下さい。         2005年1月
 

掌の中の無限
                マウチ・リカール & チン・スアントゥアン 著  


ベトナム出身の物理学者と分子生物学者からチッベト仏教学者になったフランス人、二人の対話形式で量子力学と仏教(特

に空の教え)の類似
性を説いていく、究極に於いて精神(心)によって現象世界(物理的)が顕現するのではとの示唆。量子物

理・宇宙論・生命科学と発展してく。
 

我々が現実世界と思っている世界は幻想世界なのではとの思いにさせられる。 

内容的に面白いが、本が分厚い。    


無痛文明論
 
                     森岡正博 著 


快にまみれた不安の中で、よろこびを見失った反復の中でどこまでいっても出口のない迷路の中でそれでもなお人生を悔い

なく生き切りたいと心のど
こかで思っている人々にこの本を届けたい・・・

とのイントロから入る。この本を読んでいると現代社会で起きている動機のはっきりしない事件(殺人・誘拐・猟奇事件など)の

深層が分かる気がする
又、我々が深く考えもせずに当たり前としている一般常識がいかに危ういものなのか・・・との思いにな

る。この本は力作である。分厚い本。



 神との対話 1~3            ニールドナルド・ウオルシュ 著


タイトル通りズバリ神との対話を記したスピリチュアルな本である。ずばり私の人生観に影響を与えた本と言っても決して大げ

さでない。ウオルシュ氏の神
との絶妙なやり取りなどユーモアもタップリ。
 
自己の問題・セックス・ジェンダー・社会・しいては地球規模の問題など新しい思考パラダイムを提供しくれる。 ~人によって

は読んでもピンと来ない
かも知れませんが~


ライフレッスン 
                E・キューブラロス 著

ターミナルケアで有名な医学博士で精神科医、昨年(2004年)8月に残念ながら亡くなられましたが彼女が残した業績は計り

知れないものがありま
す。彼女のすごさは自伝を読めば良く分かりますが私が特にすごいと思った事は、医師として1000例

以上の臨終の場に立ち会い科学者の目で冷
 
静に分析した結果、死は終わりを意味してはいないとの結論に至ったことです。この本には前記の事に関しては書かれていま

せんが、実際の死に際
の人々の心の変容を医師として見つめた一作。

 夜と霧                      V・Eフランクル 著


第二次世界対戦時ナチスの強制収容所に収容されていた心理学者の話で、極限状態での人間の心理、絶望の中にも宿る小

さな喜び。戦争は
ここまで人間を残酷にするものなのかとの考えさせられる書。森村誠一が書いた『悪魔の飽食』は別の意味

での人間に対しての恐怖心があるがこの
作品は人間性を深く見つめた作品で感動すら感じる。
 
しかし、21世紀になった今でも世界では戦争が繰り返されている、欲まみれと間違った宗教観にとりつかれた愚かな人類、私

もその一員と自覚した
上で、こまったものである。